夏の八重山遠征 最終回

ー八重山遠征ー最終回(西表島編)
台風3号が7月3日3時に八重山諸島を通過しましたが、豆台風だったのであっと言う間に飛び去りました。連絡船も9時40分に運航が始まりなり、心配したよりも早く西表島に到着しました。宿泊地は西部や南部に移動がしやすい北部の上原港に設定。まず北部から攻めてゆきます。
宇那利崎
                  「西表島北端に近い宇那利崎」


【タイワンキマダラ】撮影日2017.7.3 場所「西表島 上原」
まず、タイワンキマダラの有名ポイントに行き、状況を見てみました。数匹飛んでいたのですが、とまることもなく撮影はノーチャンス。時間がもったいないので後日再訪することにして、浦内川方面に移動すると薄暗い森で出会いました。
タイワンキマダラ

かなり警戒心が強いので、人の気配を感じるとすぐに飛び立ちます。こちらは、接近戦を得意とする戦法なので中々うまくゆきません。コンデジ最大倍率で、ようやく仕留めた写真です。
タイワンキマダラ


【タイワンキマダラ】撮影日2017.7.4 場所「西表島 上原」
翌日、涼しい時間帯なら動きも緩慢と思い、ポイントに再訪します。数匹いるようで、暗い森から現れ、小路沿いを飛翔したあと、また森に消えてゆくことの繰り返しです。運がよければ止まることもありますが、薄暗い場所ばかりです。
タイワンキマダラ

集中して現れるポイントがありました。やはり食樹「ツゲモドキ」が生えている場所です。この個体はメスのようで枝から枝に飛び移り産卵をしていたようでした。
タイワンキマダラ

食樹のツゲモドキです。
ツゲモドキ

木漏れ日の当たる場所で撮れた写真はこの1枚だけ。不完全燃焼で終わりました。
タイワンキマダラ






前日、上原山の山裾にあるパイナップル畑の農道で、極小の怪しげなシジミがいたので撮影しました。あまりに小さいので、焦点が合わずボケボケの失敗写真ばかりでした。それで南部の大原に行く前にリベンジで立ち寄ります。
タイワンヒメシジミ

【タイワンヒメシジミ】撮影日2017.7.4 場所「西表島 上原」
昨日も1匹だけでしたが、今日も1匹だけ同じ場所にいました。追いかけまわしてやっとの思いで撮影してみると日本最小のシジミ「タイワンヒメシジミ」。むろん未撮の種なので喜びひとしおでした。
タイワンヒメシジミ

迷蝶ですが最近定着してきているようで、南部の「南風見田」地区でみられるとか。そんな情報を得ていましたが、本命の場所ではポイントがわからず、撮影できませんでした。ここで出会ったことは幸運中の幸運です。
タイワンヒメシジミ





南部の大原地区に移動し、現場には12時頃到着。狙いは「リュウキュウウラボシシジミ」です。
大富林道

【リュウキュウウラボシシジミ】撮影日2017.7.4 場所「西表島 大原」
意外とあっけなく見つかりました。日陰の下生えをゆっくりと飛び、すぐに止まるので撮影は簡単です。しかし暗い場所と体が小さいことが撮影を難しくします。
リュウキュウウラボシシジミ

この個体は、上図とは別個体です。
リュウキュウウラボシシジミ

この場所では、2匹しか見ることができませんでしたが、目的は達成されたので大満足。
リュウキュウウラボシシジミ







【シロオビヒカゲ】撮影日2017.7.4 場所「西表島 大原」
リュウキュウウラボシシジミを撮影後、別場所に移動していると薄暗い地面から飛び立ち、葉上や枯木にとまります。しばらくすると相手も落ち着いてきたのか、動きが鈍くなったのでジワジワと近づき撮影しました。
シロオビヒカゲ

真横の丁度良いアングルにとまったので撮影しましたが、露出不足で細部がよくわかりません。
シロオビヒカゲ

フラッシュ撮影でなんとかうまく姿がわかる写真が撮れました。石垣ではボロボロでしたが、今回はきれいな個体だったので、思い残すことはありません。
シロオビヒカゲ





西表3日目は西部地区の「白浜」です。本来ここでシロウラナミシジミを撮影する予定だったのですが、石垣島で撮影済みとなり気力が半分失せていました。ただ、テツイロビロウドセセリの食樹「デリス」が自生していると聞き及んでいたので現地に向かいました。
白浜
                    「西側の終点・白浜海岸」

豆科のつる性低木で根に有毒成分があるそうです。クズのように灌木を覆うように生えているのですぐにわかります。
デリス
                           「デリス」                    


【テツイロビロウドセセリ】撮影日2017.7.5 場所「西表島 白浜」
半信半疑でこんなところ居るのかなと思いつつ、ウロウロしていると葉裏にとまっているのを見つけました。石垣島でタイワンアオバセセリを見つけたことが役に立ったようです。
テツイロビロウドセセリ

移動しても近くの葉裏にとまります。目で追えるくらいのスピードなので、慎重に近づけば何とかなるようです。
テツイロビロウドセセリ

周りは明るいだけに、葉裏は黒く写ってしまうのでフラッシュ撮影になりました。
テツイロビロウドセセリ






【シロウラナミシジミ】撮影日2017.7.5 場所「西表島 白浜」
石垣島に戻る時刻まで少し時間があったので、白浜林道まで足を延ばしました。ここでは、タイワンキマダラ、クロテンシロチョウなどが見られましたが、撮影に失敗。シロウラナミが吸汁している場面に出会ったぐらいが収穫でした。
シロウラナミシジミ




【ミナミキチョウ】撮影日2017.7.5 場所「西表島 白浜」
山道を降りながら歩いていると、キチョウがたくさん飛んでいます。前回もそうですが、タイワンキチョウ、ミナミキチョウの撮影がおろそかになっていたのを思いだし、数枚撮りました。暑さと疲れで気分は終了しているので撮影も身が入りません。
ミナミキチョウ

前翅の基部に近い部分に斑点が2つである事と、前翅の翅頂部分に大きな黒褐色斑が明瞭であるため、ミナミキチョウのようです。
ミナミキチョウ



西表の海

今回で二回目の遠征でしたが、新しく撮影出来た種10種で前回と合わせると47種になりました。まずまずの成果だったと思います。
撮影の内訳(八重山諸島の種)
シロチョウ科 (2種)カワカミシロチョウ、ミナミキチョウ    
マダラチョウ亜科 (1種)ヒメアサギマダラ          
ジャノメチョウ亜科 (1種)シロオビヒカゲ          
タテハチョウ科 (1種)タイワンキマダラ            
シジミチョウ科 (3種)タイワンヒメシジミ、リュウキュウウラボシシジミ、シロウラナミシジミ、
セセリチョウ科 (2種)タイワンアオバセセリ、テツイロビロウドセセリ 
図鑑に掲載されていた八重山諸島の種は66種ぐらいですので、未撮はまだ19種も残っています。撮り逃がした代表的なものは「メスアカムラサキ」「キミスジ」などですが、出会った同好の方数人に聞いてみると、メスアカは激減、キミスジは数年前にはよく見かけたが、最近は全くいないそうで、再発生を待つしかないと言っておられました。だんだん難しい種が残ってきています。


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プロフィール

Shouchan.K

Author:Shouchan.K
小学5~6年生時代に昆虫採集を福岡市「鴻巣山」で経験した時に、父親に「原色日本蝶類図鑑」(保育社・34年刷)を買ってもらう。現在も活躍中。
60才にて定年退職しヒマになる。値上げと入院をきっかけに、長年の友「タバコ」と疎遠になる。禁煙により体重が5kg増えたので、カミサンが散歩を指示。漫然と歩くだけでは面白くないので、蝶の生態写真を撮りながらウォーキングすることを思いつく。
2010年9月より撮影活動に入る。雨の日を除いて、ほぼ毎日2時間~3時間、牛頸川流域を徘徊する。
2011年6月、ある程度写真が溜まったのでブログに掲載。
2011年8月「日替わりアラカルト」開始。

テリトリー:福岡県御笠川水系・牛頸川流域「大野城市の蝶・春日市の蝶」
流域種数:64種(2017年現在)      

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