クロセセリ

50年前の図鑑には、「九州特産種で南九州に多く、北九州では希少。」と記載されていましたが、当時子供の私でさえ採集をしていましたので北上傾向は強かったのでしょう。現在では関西地方にまで進出しているようです。黒い地色に大きな白色の斑紋を配し、触角にも白斑をほどこすなどとても印象的なセセリチョウです。「原色日本蝶類図鑑」の巻末の図版になっていますので、私も最後の写真といたしました。


【クロセセリ】♂ 撮影日2016.5.8 場所「春日市 春日神社近辺」
4月30日にクロセセリを見た場所でミカンの花を眺めていると、薄暗い下生えで動くものがいます。回り込んで近づけば、木漏れ日差す場所で吸蜜していました。
クロセセリ

吸蜜が済むと、下草のある場所を上下動させながらパトロールしています。どうもオスのようで、ヒメウラナミジャノメと喧嘩になりますが、すぐに離れて日陰で休憩です。
クロセセリ

日当たりの悪いところばかりとまるので、フラッシュ撮影に切り替えます。前翅頂の近くにある小斑点が小さいのでオスみたいです。
クロセセリ

体をブルッと震えるみたいに、フラッシュに反応します。どうも不快に感じているようです。
クロセセリ


撮影していると別物が現れて乱闘になります、狭い場所でぐるぐる飛び回るので、適当に撮ってみれば、左下と右上にかろうじて写っていました。占有行動をする場所なので、仲間も近くに住んでいるのでしょう。
クロセセリ





【クロセセリ】 撮影日2013.5.9 場所「春日神社 付近」
今年始めてお目にかかりますが、いつみても存在感のあるセセリです。
クロセセリ100

【同上・同一個体】
羽化して間もないのか、動きは緩慢で自由に撮らせてくれました。
クロセセリ101






【クロセセリ】 撮影日2015.5.9 場所「春日神社 近辺」
黒いアゲハが吸蜜していないかなと、ミカンの木をながめていると別者が休憩していました。
クロセセリ

近づいてくるレンズに驚いて、少し移動します。翅裏を撮れるチャンスは少ないのですが、翅を一度閉じた間があったので何とかうまくとれました。
クロセセリ

それから、おもむろに翅を開き始めました。
クロセセリ






【クロセセリ】 撮影日2011.5.16 場所「大野城市 牛頸山」
クロセセリ4

【同上・同一個体】
クロセセリ2





【クロセセリ】 撮影日2011.5.30 場所「大野城市 牛頸山」
クロセセリ1

【同上・同一個体】
クロセセリ3






【クロセセリ】 撮影日2011.6.16 場所「大野城市 牛頸山」
クロセセリ5







【クロセセリ】 撮影日2015.10.6 場所「春日市 春日神社近辺」
ムラサキシジミを追いかけていると、日陰から飛び出してきてトタン屋根にとまりました。久々の登場です。
クロセセリ

色調がイチモンジセセリのような茶褐色で、今まで見てきたクロセセリらしからぬ体色をしています。
クロセセリ

また、前翅頂や後翅外縁部に白鱗がない個体です。 
クロセセリ






【クロセセリ】 撮影日2011.10.19 場所「春日神社・近辺」
6月初旬以来の対面です。図鑑によると「10月ごろまで見られる」と書いてありましたが、イチモンジとチャバネのセセリチョウ2種しか見ない時期、なにか得した気分にさせてくれました。
クロセセリ10
スポンサーサイト

イチモンジセセリ

セセリチョウ科の中で最もポピュラーなチョウです。5月頃から姿を現すそうですが、この流域では春から夏にかけては数が少なく、秋口になり大量に発生します。街中の花壇や雑草の花などに吸蜜しているのは大概この方です。雌雄の斑紋の変化は無いけれども、メスの方が翅巾が広く体形も大形とされています。


【イチモンジセセリ】 撮影日2013.5.6 場所「春日神社 近辺」
遅まきながら今年最初の対面です。
イチモンジセセリ104



【イチモンジセセリ】 撮影日2010.9.30 場所「春日公園・近辺」
ランタナの花で吸蜜。
イチモンジセセリ1



【イチモンジセセリ】 撮影日2010.9.28 場所「春日公園・近辺」
後翅にある白紋が一直線に並んでいるため「一文字」となずけられた所以です。 アメリカ大陸原産の花木「デュランタ・宝塚」で吸蜜です。
イチモンジセセリ2



【イチモンジセセリ】 撮影日2010.9.28 場所「春日公園・近辺」
イチモンジセセリ3


【イチモンジセセリ】 撮影日2010.9.30 場所「春日公園・近辺」
イチモンジセセリ4



【イチモンジセセリ】♀♂ 撮影日2011.9.5 場所「春日公園・近辺」
求愛行動をしていましす。左の大きいのがメス、右がオス。
イチモンジセセリ14


【イチモンジセセリ】♂♀ 撮影日20159.1 場所「糟屋郡 久山町」
ニラの花に数匹のイチモンジがやってきていました。上に位置するのがメスのようで、下から様子をうかがっているのがオスのようです。
イチモンジセセリ

ゆっくり近づき背後に寄り添いますが、それ以上の行動は見られず、しばらくするとオスが飛び去ります。その間、メスは無反応で悠然と吸蜜していました。
イチモンジセセリ

チャバネセセリ

【チャバネセセリ】 撮影日2012.5.13 場所「春日神社・周辺」
斑紋が小さくて目立たないところは、セセリチョウ科のなかで一番地味かもしれません。
チャバネセセリ26

【同上・同一個体】
チャバネセセリ27





【チャバネセセリ】 撮影日2012.7.5 場所「春日公園」
5月の中旬以来の対面です。この種も秋になれば、いやと言うほど見ることができます。
チャバネセセリ30




【チャバネセセリ】 撮影日2011.11.7 場所「春日神社・近辺」
後翅裏面に小さな斑紋がありますが、後翅表面は無紋です。
チャバネセセリ1



【チャバネセセリ】 撮影日2011.11.12 場所「春日公園・近辺」
後翅は無紋。前翅の紋様も小さく、乏しい感じはいなめません。
チャバネセセリ2


【チャバネセセリ】 撮影日2011.11.6 場所「春日神社・近辺」
チャバネセセリ3



【チャバネセセリ】 撮影日2011.11.5 場所「春日公園・近辺」
アフリカ・マダガスカル原産の「ペンタス」というアカネ科の花です。地味な「チャバネセセリ」が不釣合いの感じがしますが、たまには洋風もよいかと思います。
チャバネセセリ14



【チャバネセセリ】 撮影日2011.11.13 場所「春日公園・近辺」
「フヨウカタバミ」の花で休んでいます。この花にはどの蝶も吸蜜しないようで、いつも素通りです。
チャバネセセリ17

オオチャバネセセリ

オオチャバネセセリは、おだやかな性格です。セセリ族の中ではやや大柄な体型で、妹分のコチャバネに比べると一周り大きいようです。 コチャバネは人を近づけない用心深さが有りますが、オオチャバネは気楽にモデルになってくれる気安さをもっています。移動してもさほど離れていない所に止まり別のシーンを撮らせてくれます。そんな人の良さがアダになり、鳥や蜘蛛に捕まって数を減らしているのかもしれません。福岡県の「準絶滅危惧(希少種)」になっています。


【オオチャバネセセリ】 撮影日2011.6.28 場所「牛頸ダム」
「イチモンジセセリ」と言う、後翅に白紋が一直線に並んだ「類似種」がいますのでご注意ください。
オオチャバネの白紋は凸凹に乱れているので、よく見ればわかると思います。
オオチャバネセセリ1
類似種【イチモンジセセリ】の後翅白点は一直線。
イチモンジセセリ2


【オオチャバネセセリ】 撮影日2011.6.13 場所「牛頸ダム」
オオチャバネセセリ2


【オオチャバネセセリ】 撮影日2011.6.21 場所「牛頸ダム」
オオチャバネセセリ3


【オオチャバネセセリ】 撮影日2011.6.21 場所「牛頸ダム」
おおちゃばねせせり4
     

【オオチャバネセセリ】 撮影日2012.6.23  場所「牛頸ダム」
昨年は、ダム周辺で比較的に広範囲で見ることが出来ましたが、今年は一箇所で数匹しか確認していません。不作の年に当たるのでしょうか。
オオチャバネセセリ16


【オオチャバネセセリ】 撮影日2012.9.5 場所「背振山麓・板屋地区」
6月の下旬に見て以来で、第2化の発生でしょうか。秋バージョンには初めて出会いました。
オオチャバネセセリ22







ー生殖行動ー
【オオチャバネセセリ】 撮影日2011.6.29 場所「牛頸ダム」
珍しくおそろいの2匹でしたが、同性なのか異性なのか判別つきませんが、おそらく左の体の大きいのがメスで右がオスでしょう。生殖行動としてオスが後ろにとまるのが普通のようです。
オオチャバネセセリ5


【オオチャバネセセリ】 撮影日2013.6.22 場所「牛頸山」
今年のお初です。それも夫婦で現れました。
オオチャバネセセリ

【同上・同一個体】
ちょっと小ぶりな個体だったので、イチモンジセセリと思ってしまいました。
オオチャバネセセリ

コチャバネセセリ

コチャバネセセリは山地性なのか、街中の花壇や畑の付近ではみかけませんでした。もっぱら山の林縁部に咲く花や、笹の葉上で出会うことが多かったようです。4~5月に発生する第1化は局地的で数も少なく、日参して数カットしか撮れませんでしが、第2化は「我世の春」のごとく山のいたるところにいて、春の苦労は何だったのかと考えてしまうほどです。


【コチャバネセセリ】第1化 撮影日2011.4.26 場所「牛頸ダム」
今年最初に生まれた第1化で、前後翅の縁取りの白がとても綺麗です。クサイチゴの花で吸蜜です。
コチャバネセセリ1



【コチャバネセセリ】第1化 撮影日2011.5.1 場所「牛頸ダム」
コチャバネは前翅を水平ちかくまで、開翅できるようです。
羽化したばかりで縁取りの白毛がそろっています。
コチャバネセセリ2



【コチャバネセセリ】 撮影日2015.4.26 場所「牛頸ダム」
数日、晴れの日が続いたので羽化したようです。昨年の初見は4月15日だったので、10日遅れです。
コチャバネセセリ

ダムの岸辺や渓流沿いを歩きましたが、出会ったのはこの1匹でした。まだ数は少ないようです。
コチャバネセセリ






【コチャバネセセリ】  撮影日2014.5.1 場所「牛頸ダム」
ミヤマが吸水しているのが見えたので、シャッターを押しながら近づいて行くと、セセリが近くを飛んでいます。うるさいなと思っていたコチャバネが、ミヤマの正面にとまります。しばらく対峙した後、一気にミヤマに接近。肝が小さいミヤマはあわてて飛び去りました。とんだ邪魔がはいりました。
コチャバネセセリ

白いものは鳥のフンのようで、それを目当てにシマ争いです。
コチャバネセセリ



【コチャバネセセリ】第1化 撮影日2011.6.4 場所「牛頸ダム」
後翅に「白点」が1個ありますが、無い個体もあります。
コチャバネセセリ3



【コチャバネセセリ】第2化 撮影日2011.7.18 場所「牛頸ダム」
今年、二世代目の第2化は7月から8月にかけて現れます。
コチャバネセセリ4



【コチャバネセセリ】第2化 撮影日2011.7.8 場所「牛頸ダム」
前翅の縁取りが白黒の斑になり(第1化は白)、後翅の縁取りは黄色(第1化は白)になっています。
これは、個体差なのか季節型なのかよくわかりませんが、今後注意して観察するつもりです。
コチャバネセセリ5




ー参考写真ー
【コチャバネセセリ】♂♀ 撮影日2012.8.16 場所「背振山・山頂付近」
「イタドリ」や「ノリウツギ」など、この時期咲いている花には、ほとんどコノチョウが群がっていました。
コチャバネセセリ30
プロフィール

Shouchan.K

Author:Shouchan.K
小学5~6年生時代に昆虫採集を福岡市「鴻巣山」で経験した時に、父親に「原色日本蝶類図鑑」(保育社・34年刷)を買ってもらう。現在も活躍中。
60才にて定年退職しヒマになる。値上げと入院をきっかけに、長年の友「タバコ」と疎遠になる。禁煙により体重が5kg増えたので、カミサンが散歩を指示。漫然と歩くだけでは面白くないので、蝶の生態写真を撮りながらウォーキングすることを思いつく。
2010年9月より撮影活動に入る。雨の日を除いて、ほぼ毎日2時間~3時間、牛頸川流域を徘徊する。
2011年6月、ある程度写真が溜まったのでブログに掲載。
2011年8月「日替わりアラカルト」開始。

テリトリー:福岡県御笠川水系・牛頸川流域「大野城市の蝶・春日市の蝶」
流域種数:64種(2017年現在)      

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
カウンター
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

天気予報

-天気予報コム- -FC2-