ミヤマカラスアゲハ

「深山烏揚羽」は、そんじょそこらにいるチョウではなく、深山奥深く分け入り霊験あらたなる場所でしかお目にかかれないと思っていました。しかし、ノアザミの咲く季節になると、カラスアゲハに混じって「いるいる、ギョウサンいる!」。こんなにいるとはおもいませんでした。たまにメスがいますが、ほとんどがオスです。「ミヤマの証」翅裏の白帯と、翅表のV字型白線をいちいち確認していてはチャンスがないので、すべて撮りまくりました。昔より、増えた蝶の一つですね。


●オス(春型)
【ミヤマカラスアゲハ】♂ 春型 撮影日2014.4.15  場所「牛頸ダム」
今日もダム湖畔の砂地へ、1匹吸水に来てます。今日の個体は遠くからでも後翅の白帯が、はっきり見えました。
ミヤマカラスアゲハ

刺激しないように時間をかけて近づき、20cm程の至近距離から撮影しました。。
ミヤマカラスアゲハ

後翅の弦月紋と白帯。鱗粉が整然とならんでいます。
ミヤマカラスアゲハ

風がやや強かったせいか、この個体はほとんど翅を開きません。時折この程度開くのが精いっぱいでした。
ミヤマカラスアゲハ

裏面に明瞭な白帯があったからといって、鮮やかな金属色をしている訳ではなく、普通の翅表です。
ミヤマカラスアゲハ




【ミヤマカラスアゲハ】♂ 春型 撮影日2014.4.27 場所「牛頸ダム」
昨日クロアゲハがいた場所に行ってみると、足元から黒いアゲハが飛び去りました。1時間ほどたって再度来てみると遠目からでも白帯がはっきり見えるミヤマがいます。
ミヤマカラスアゲハ

後翅の白帯も明瞭な個体です。
ミヤマカラスアゲハ

白い絵具を吹き付けたように、はっきりしたラインで、北海道産の雰囲気を持っています。
ミヤマカラスアゲハ

前翅の白帯は、光の反射で輝いているようにみえますが、白い鱗粉で出来ています。
ミヤマカラスアゲハ




【ミヤマカラスアゲハ】♂(春型)撮影日2011.5.13 場所「牛頸ダム外周」
中室の下部に、オスの証「発香鱗」がみえます。
ミヤマカラスアゲハ2


【ミヤマカラスアゲハ】♂(春型)撮影日2012.5.19 場所「牛頸ダム外周」
ミヤマカラスアゲハ50


【ミヤマカラスアゲハ】♂(春型)撮影日2011.5.15 場所「牛頸ダム外周」
後翅の赤い弦月紋の内側にハッキリ「白帯」が現れています。
ミヤマカラスアゲハ10

【ミヤマカラスアゲハ】♂(春型)撮影日2011.5.8 場所「牛頸ダム外周」
「白帯」が薄くなった例です。まったく白帯のないものもいます。特に九州は多いそうです。「カキドオシ」の花で吸蜜です。
ミヤマカラスアゲハ13




●オス(夏型)
【ミヤマカラスアゲハ】  (夏型) 撮影日2014.6.7  場所「牛頸山」
渓流の露頭した岩にいました。ときどき翅を羽ばたかせています。
ミヤマカラスアゲハ

川底に降りて驚かせないように、回り込んでの撮影です。
ミヤマカラスアゲハ

「北海道産」には無理ですが、「本州産」と言えるぐらいメタリックに輝く個体です。天気が良ければもっと美しく撮れたのではないかと思います。
ミヤマカラスアゲハ

後翅の白帯は少し残っているようです。
ミヤマカラスアゲハ





【ミヤマカラスアゲハ】♂(夏型)撮影2012.6.13 場所「牛頸ダム水辺公園」
昨日は開翅した写真は撮れませんでしたが、今日はバッチリ開いてくれました。
ミヤマカラスアゲハ55

【同上・同一個体】
前翅から細く帯状に光るラインが、後翅まで伸びていないのが、同定にちょっと不安があります。
ミヤマカラスアゲハ56

【同上・同一個体】
前翅裏面の白い帯が細く下から上に伸びているのは「ミヤマカラスアゲハ」の特徴。九州産の夏型は、後翅に白帯は無いケースが多いようです。
ミヤマカラスアゲハ57




【ミヤマカラスアゲハ】 ♂夏型 撮影日2014.7.25 場所「牛頸山」
湧水が駐車場の一部に流れ込み、湿地を造っています。そんな所で吸水していました。前翅表に白帯がうっすらと見えます。
ミヤマカラスアゲハ

裏面は前後翅ともほとんど真っ黒で、ミヤマ同定の決め手が有りません
ミヤマカラスアゲハ

吸水後の休憩です。夏型は地色が青っぽい個体が多い中、この個体は緑色が強く、肛角の赤斑も春型のようにはっきり表れています。
ミヤマカラスアゲハ




【ミヤマカラスアゲハ】♂(夏型)撮影日2011.7.31 場所「牛頸山」
夏型のオスで渓流の砂地で吸水中です。前翅から後翅にかけて「V字型」に光るミヤマの特徴がよく出ています。
また春型に比べると後翅の赤色斑が消失し、全体が黒っぽくなっています。
ミヤマカラスアゲハ10




【ミヤマカラスアゲハ】♂(夏型)撮影日2011.8 .2 場所「牛頸山」
 後翅裏面には白帯は見られませんが、前翅裏面に光る白帯が細めに現れています。
ミヤマカラスアゲハ11



【ミヤマカラスアゲハ】♂ 撮影日2015.9.25 場所「大野城市 牛頸山」
小振りのオスもいました。夏型ではあまり見かけない白帯が薄っすら認められる個体です。
ミヤマカラスアゲハ

【同上同一個体】
ミヤマカラスアゲハ



ー関東産ー
【ミヤマカラスアゲハ】♂ 撮影2017.7.24 場所「東京都・檜原村」
さらに進み湧水で林道が濡れている場所に出ると、4匹のミヤマカラスが吸水していました。
ミヤマカラスアゲハ

九州産は裏面の白帯が前後翅不明瞭となり、カラスとの区別がつき難くなりますが、関東産は後翅裏面の白帯も見えるので判別は容易です。
ミヤマカラスアゲハ

九州産に比べて翅表は金属的で鮮やか。
ミヤマカラスアゲハ

前翅から後翅に続く白帯も明瞭です。
ミヤマカラスアゲハ


【ミヤマカラスアゲハ】撮影日2017.7.27 場所「山梨県 笠取山山麓」
偶然でしょうか、吸水している4匹がすべて翅を広げています。何か要因があるのかもしれません。
ミヤマカラスアゲハ

昨年の同時期に、この地域を訪れましたが、ミヤマカラスはあまり見かけませんでした。今年は当たり年のようで奥秩父では数多く見かけました。
ミヤマカラスアゲハ






●メス(春型)
【ミヤマカラスアゲハ】♀ 撮影日2014.4.23 場所「牛頸ダム 周辺」
メスは何処に隠れているのか中々見かけませんが、今年は早々に撮影することが出来ました。
ミヤマカラスアゲハ

白帯が、春型らしくはっきり現れた個体です。
ミヤマカラスアゲハ

赤い弦月紋や青や緑の色彩は、オスよりも華やかです。
ミヤマカラスアゲハ




【ミヤマカラスアゲハ】 ♀ 撮影日2014.5.3  場所「牛頸ダム」
土手に咲いていた「ブタナ」の花にやってきました。
ミヤマカラスアゲハ


【ミヤマカラスアゲハ】♀(春型)撮影日2011.5.9 場所「牛頸ダム」
文様や色目に個体差があります。派手なものや地味なもの、イロイロです。
ミヤマカラスアゲハ



【ミヤマカラスアゲハ】♀(春型)撮影日2011.5.16 場所「牛頸ダム」
前翅から後翅にかけて、白く光るV字型の線があります。このラインを確認することで飛翔中の固体を「カラス」か「ミヤマ」かを、識別するのに一番てっとり早いかと思います。
ミヤマカラスアゲハ






●メス(夏型)
【ミヤマカラスアゲハ】♀(夏型)撮影日2012.7.15 場所「牛頸山」 
今夏、初めてのゲット。 やはり大きさ、色彩、姿など総合力で一級品ですね。
ミヤマカラスアゲハ59


【ミヤマカラスアゲハ】♀(夏型)撮影日2011.9.15 場所「牛頸ダム外周」
昨年も彼岸花の蜜を求めて、種々のアゲハ属が飛び交っていましたが本年もその時期がやってきました。キズ・スレが無い新しい個体が多く見られるので、ゾクゾクします。
ミヤマカラスアゲハ




【ミヤマカラスアゲハ】♀撮影日2017.9.119 場所「大野城市 牛頸山」
ミヤマカラスアゲハ

ミヤマカラスアゲハ



【ミヤマカラスアゲハ】♀(夏型)撮影日2011.9.24 場所「牛頸ダム外周」
キズ・スレのない綺麗な個体でした。外縁の白い縁取りがキレイです。
ミヤマカラスアゲハ37



【ミヤマカラスアゲハ】 ♀(夏型) 撮影日2013.9.25 場所「牛頸ダム」
この写真は珍しい写真です。どこが珍しいのでしょうか。ちょっとボケていますが、よ~く見てください。
カラスアゲハ
(答)・・・・メスが吸水しているのです。吸水するのは九分九厘オスなんですが、1厘があらわれました。


【ミヤマカラスアゲハ】♀(夏型)撮影日2011.9.29 場所「牛頸ダム外周」
大型です。春型は子供です。すごい!立派!ゴージャス!美辞麗句なんでも似合います。
ミヤマカラスアゲハ




【ミヤマカラスアゲハ】♂♀(夏型)撮影日2011.9.24 場所「牛頸山」
オスがメスを追っています。オスは後方ないしは下の位置で追飛します
ミヤマカラスアゲハ35 ミヤマカラスアゲハ36

ミヤマカラスアゲハ36 ミヤマカラスアゲハ37




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プロフィール

Shouchan.K

Author:Shouchan.K
小学5~6年生時代に昆虫採集を福岡市「鴻巣山」で経験した時に、父親に「原色日本蝶類図鑑」(保育社・34年刷)を買ってもらう。現在も活躍中。
60才にて定年退職しヒマになる。値上げと入院をきっかけに、長年の友「タバコ」と疎遠になる。禁煙により体重が5kg増えたので、カミサンが散歩を指示。漫然と歩くだけでは面白くないので、蝶の生態写真を撮りながらウォーキングすることを思いつく。
2010年9月より撮影活動に入る。雨の日を除いて、ほぼ毎日2時間~3時間、牛頸川流域を徘徊する。
2011年6月、ある程度写真が溜まったのでブログに掲載。
2011年8月「日替わりアラカルト」開始。

テリトリー:福岡県御笠川水系・牛頸川流域「大野城市の蝶・春日市の蝶」
流域種数:64種(2017年現在)      

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