クロコノマチョウ

林縁部の下生えなどに生息し、踏み入れた足元からワサワサと低く飛び出し10m程先の暗い藪に着地します。しかし裏翅が枯葉のような文様ですから、よほど正確に止まった場所をを覚えていないと逃げられ、さらに暗い不気味な所へ導かれます。それは闇へ誘う使者のようで、なにか不可思議な気分にさせてくれるチョウです。

ー夏型ー
【クロコノマチョウ】♂(夏型)撮影2014.7.2 場所「大野城市 牛頸山」
メスに比べるとオスはやや小さく体色も黒っぽいようです。また前翅頂の突出はあまりなく、後翅の尾状も小さいのが特徴です。
クロコノマチョウ


【クロコノマチョウ】♂(夏型)撮影日2014.8.22 場所「大野城市 牛頸山」
触角のように見える短い口吻で吸水しています。水を飲んでいるのを見たのは初めてです。
クロコノマチョウ




【クロコノマチョウ】♂(夏型)撮影日2011.8.19 場所「大野城市 牛頸山」
クロヒカゲを一回り大きくしたぐらいの小振りの夏型でした。
クロコノマチョウ18

参考に「夏型」の♂の部分を添付します。
「夏型」撮影日2011.8.19    「部分」前翅先端部未発達
クロコノマチョウ13 クロコノマチョウ14
「夏型」撮影日2011.7.22    「部分」後翅突起部が未発達
クロコノマチョウ15 クロコノマチョウ16



【クロコノマチョウ】(夏型)撮影日2011.8.22 場所「大野城市 牛頸山」
体長も大きく、前翅の先端が嘴状に長く突出し、後翅の突起も長い尾状になっているので「秋型」のようにも見えます
クロコノマチョウ17




【クロコノマチョウ】♀(夏型)撮影2014.7.2 場所「大野城市 牛頸山」
メスは体色が赤っぽく、前翅頂の突出は秋型に比べると未発達ですが嘴状になっています。
クロコノマチョウ


【クロコノマチョウ】♀(夏型)撮影日2014.8.23 場所「大野城市 牛頸山」
クロコノマチョウ





ー秋型ー
【クロコノマチョウ】♂(秋型)撮影日2011.10.24 場所「春日市 春日神社」
図鑑で見る限り、翅裏が黒く変化に富む紋様はオスの特徴のようです。
クロコノマチョウ28

【クロコノマチョウ】♂(秋型)撮影日2010.10.6 場所「大野城市 牛頸山」
クロコノマチョウ2

【クロコノマチョウ】♂(秋型)撮影日2015.11.4場所「福岡県糟屋郡 篠栗町」
翅裏が黒々としたオスです。メスに比べて動きが早いので、飛ぶ姿を捕えるには無理でした。
クロコノマチョウ






【クロコノマチョウ】♀(秋型)撮影日2013.10.7 場所「大野城市 牛頸山」
陽の光が差し込んだ場所で珍しく撮れたので、自然な色が現れています。赤味が強いのでメスでしょう。
クロコノマチョウ

【クロコノマチョウ】♀(秋型)撮影日2010.10.19 場所「大野城市 牛頸山」
クロコノマチョウ1



【クロコノマチョウ】♀撮影日2016.11.1 場所「福岡県糟屋郡 篠栗町」
気温13℃、寒さのせいか3匹程度しか見かけません。その1匹をしつこく追い回し日向に追い出しました。前翅頂が発達した秋型のメスです。嘴状が大きく反り返り、その影が翅に長く映っています。
クロコノマチョウ

【同上・同一個体】
クロコノマチョウ





【クロコノマチョウ】♀撮影日2015.11.4 場所「福岡県糟屋郡 篠栗町」
秋が深くなると陽が射す場所にとまるケースが多くなるので、飛翔姿を撮る事にしました。明るい場所といっても、木漏れ日が当たるぐらいの場所なので、フラッシュ撮影になります。飛ぶスピードが遅いモデルを選択し、追い掛け回しながら適当にシャッターを切りますが結果はこんなものでした。
クロコノマチョウ

翅頂付近がオレンジ色が強く、白点もはっきりしているのでメスでしょう。
クロコノマチョウ


【クロコノマチョウ】♀撮影日2015.11.4 場所「福岡県糟屋郡 篠栗町」
翅の色調が赤っぽいののでメスでしょうか。大型で立派です。
クロコノマチョウ


フラッシュを使用しないで撮れたので自然な色です。いつもボケた顔で写っていましたが、今日はハッキリしています。
クロコノマチョウ

【同上・同一個体】
しかし、ほこりっぽい顔をしています。
クロコノマチョウ





【クロコノマチョウ】♀(秋型)撮影日2011.10.27 場所「春日市 春日神社」
クロコノマチョウが目の前の草むらに逃げ込んだので、追い出そうと手を延ばしたら、簡単に捕まりました。それでこの際、疑問であった「クロコノマチョウ」か、もしくは「ウスイロコノマチョウ」なのかの同定と、「オス」「メス」の判別を兼ねて、強引に【翅表】と【交尾器】を調べることにしました。
『クロコノマチョウとウスイロコノマチョウの違い』
ウスイロコノマチョウと言う南国にすむ類似種がいますが、判別するための違いは、翅裏ではなく翅表にあるようです。 それは前翅の表面にある2個の白点のうち1個が必ず「黒紋の中心」にあるのがウスイロコノマチョウで、「中心からずれている」のがクロコノマチョウだそうです。 それで閉じたままでは、「同定」ができないので今回捕まえて強引に見ることにしました。
結果、白点のズレを確認できたので、「クロコノマチョウ」と同定できました。
クロコノマチョウ32


【クロコノマチョウ】♂(秋型)撮影日2011.11.1 場所「春日市 春日神社」
左列に昨日撮ったオス、右列に10月27日のメスを並べての比較です。
「翅裏」♂地模様に変化有り。 「翅裏」♀やや明るい感じ。
クロコノマチョウ34 クロコノマチョウ35
「翅表」♂前翅が黒っぽい。   「翅表」♀少し薄い感じ。
クロコノマチョウ36 クロコノマチョウ37
「交尾器・側面」♂先が細い   「交尾器・側面」♀ 太くて尖る。
クロコノマチョウ38 クロコノマチョウ39
「交尾器・腹面」♂       「交尾器・腹面」♀
クロコノマチョウ40 クロコノマチョウ41

翅による雌雄の判別があいまいで同定が難しいようです。交尾器による判別も「毛深くて」判断に迷ってしまうケースも有り、「オス、メスの区別にこだわらないほうが気楽かな」とも思ってしまいます。





【クロコノマチョウ】(越年)撮影日2015.5.1 場所「大野城市 牛頸山」
治山水路に食草のヨシの若葉がでています。今が産卵時期のようで3匹水路沿いで見かけました。
クロコノマチョウ



【クロコノマチョウ】(越年)撮影日2015.5.27 場所「福岡県糟屋郡・篠栗町」
翅頂部分が嘴状に発達していない夏型のようなオスです。越冬した個体では、あまり見かけません。
クロコノマチョウ



【クロコノマチョウ】(越年)撮影日2014.6.4 場所「大野城市 牛頸山」
治水路に繁茂しているヨシの葉先を眺めていると、昨年生まれの越冬蝶がとまっていました。水路に降りてみると、足元から3匹ほど飛び出てきます。このヨシの群落はクロコノマの発生地なのでしょう。
クロコノマチョウ



【クロコノマチョウ】(越年)撮影日2011.6.5 場所大野城市 「牛頸山」
越冬型なのでしょう、翅はボロボロ、裏面はスレだらけでした。上部にいるオオスズメバチが異常に大きいので蝶のほうが小さく見えます。
クロコノマチョウ3



【クロコノマチョウ】(越年)撮影日2014.7.9 場所「大野城市 牛頸山」
昨年生まれの越冬チョウが、コナラで吸汁しています。昨年10月に羽化したとして、10ヶ月近く生きていることになります。
クロコノマチョウ



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プロフィール

Shouchan.K

Author:Shouchan.K
小学5~6年生時代に昆虫採集を福岡市「鴻巣山」で経験した時に、父親に「原色日本蝶類図鑑」(保育社・34年刷)を買ってもらう。現在も活躍中。
60才にて定年退職しヒマになる。値上げと入院をきっかけに、長年の友「タバコ」と疎遠になる。禁煙により体重が5kg増えたので、カミサンが散歩を指示。漫然と歩くだけでは面白くないので、蝶の生態写真を撮りながらウォーキングすることを思いつく。
2010年9月より撮影活動に入る。雨の日を除いて、ほぼ毎日2時間~3時間、牛頸川流域を徘徊する。
2011年6月、ある程度写真が溜まったのでブログに掲載。
2011年8月「日替わりアラカルト」開始。

テリトリー:福岡県御笠川水系・牛頸川流域「大野城市の蝶・春日市の蝶」
流域種数:64種(2017年現在)      

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