北海道の蝶

ー北海道取材旅行(最終回)ー

●7月22日(小樽・札幌)
最悪の雨はまぬがれたので、勇んで銭函へ向かいました。目的は銭函から石狩川河口に至る幅600m長さ20kmに及ぶカシワ林に生息するハヤシミドリやウラジロミドリなどのゼフィルス6種です。8時半ごろ現場到着しカシワ林の枝を叩きながら探しますが全く見当たりません。それで銭函はあきらめ石狩浜へ移動します。
カシワ

【キバネセセリ】撮影日2015.7.22(10:31)場所「石狩市 石狩浜」
海辺のカシワ林にいるのが似つかわしくないようにも見えます。
キバネセセリ

カシワ林が大きすぎてポイントを探せないないまま時間がたちます。もいたようですが、ゼフの撮影は坊主でしたが、正午にこの場所を切り上げ、札幌郊外の定山渓に向います。
カシワ林


定山渓は蝶影がかなり濃いと聞いていたのでそれらしい場所を決めていました。
定山渓

一つは定山渓ダムより5kmほど下流の「神威林道」です。それらしい雰囲気なので2kmほど渓流沿いを探しましたが収穫なしでした。
神威林道

もう一つは豊平川沿いにある八剣山です。登山口に行ってみましたが、これまた見事に何もいませんでした
八剣山

近くの畑にベニシジミがいたぐらいです。晴れていればもう少し結果が出たと思いますが、ちょっと残念です。
ベニシジミ



●7月23日(千歳)
福岡便は14:45なので札幌市街地にいても無駄と思い、空港で時間をつぶすことにしました。空港には広大な駐車場があるのでフェンス沿いにモデルを探してみると、思いのほか収穫が有りました。
千歳空港


【コムラサキ】♂ 撮影日2015.7.23)場所「千歳市 新千歳空港」
舗装していない駐車場で吸水をしているところに出くわします。コムラサキにしては用心深い個体で中々近づけてくれません。2~3度見失いましたが、吸水モードだったらしくしばらくすると戻ってきます。その内に慣れてきて撮ることが出来ました。
コムラサキ

九州地方のコムラサキは幻光色を撮るためにいろいろ方角を変えないと写りませんが、寒いところの個体は、理由が判りませんが構造色がすぐに現れます。
コムラサキ






【ウラギンスジヒョウモン】♂撮影日2015.7.23(10:31)「千歳市新千歳空港」
コムラサキが居た場所より少し離れた場所にいました。逃げる気が全く無いぐらい吸水に夢中です。
ウラギンスジヒョウモン

前翅が丸っこいのでウラギンスジと判ります。全国的に数が減っているようで、九州でもめったに見れません。
ウラギンスジヒョウモン





【ジャノメチョウ】撮影日2015.7.23(10:31)場所「千歳市 新千歳空港」
局所的でしたが、沢山飛んでいました。色の黒いオスばかりでメスはまだ出て来ていないようです。
ジャノメチョウ

ジャノメチョウ




【エルタテハ】撮影日2015.7.23(10:31)場所「千歳市 新千歳空港」
飛び立った時にオレンジ色の翅表が見えたのでエルタテハではないかと思います。翅裏が変化に乏しく、のっぺりしているのでメスでしょうか。もっと沢山出会えると思っていたのですが今回の旅行では初めてです。
エルタテハ





【アカタテハ】撮影日2015.7.23(10:31)場所「千歳市 新千歳空港」
国際線ターミナルに、ノリウツギの花が咲いています。九州ではよく見かけますか、北海道ではどうなんでしょうか。
アカタテハ




【ヒメシジミ】♂撮影日2015.7.23(10:31)場所「千歳市 新千歳空港」
こんな所にヒメシジミがいます。北海道では普通なんでしょうね。昔の原色図鑑をみると、和名がヒメシジミではな「シジミチョウ」となっています。なじみ深い蝶が今では準絶滅危惧種なっています。
ヒメシジミ

今日、オスを見たのは2匹ですが、かなり前に羽化したようで鱗粉も落ちスレだらけの個体です。
ヒメシジミ



【ヒメシジミ】♀撮影日2015.7.23(10:31)場所「千歳市 新千歳空港」
植草があったのかどうかわかりませんが、4~5匹メスが集まっていた場所が有りました。
ヒメシジミ

オスのように動かないのでメスの方が状態は良いようです。
ヒメシジミ

ヒメシジミ



【ツバメシジミ】撮影日2015.7.23(10:31)場所「千歳市 新千歳空港」
ツバメシジミ

ヤマトシジミは、北海道にはいないようですがツバメシジミは全道にいるようです。九州のようにシジミ類は多くな、く野原でも見かけることは、そうそう有りません。
ツバメシジミ



【コキマダラセセリ】♀撮影日2015.7.23(10:31)場所「千歳市 新千歳空港」
コキマダラセセリ




【キバネセセリ】撮影日2015.7.23(10:31)場所「千歳市 新千歳空港」
空港ビルのプランタに植えてあるマリーゴールドにいた、このモデルが最後になりました。今回の旅行で北海道らしい種を撮ったのは15種。オオイチモンジやカラフトルリシジミなどを撮りたかったのですが次回の楽しみになりました。旅行中思ったのは、思いのほかアゲハ類が少なかったことです。この時期、端境期になっていたのかもしれません。メタリックなミヤマカラスに出会えなかったことも心残りになりました。次回は期日をずらして訪問しようと思います。
キバネセセリ
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北海道の蝶

ー北海道取材旅行(4回)ー

●7月20日(標津・摩周湖・糠平湖)
耐風11号の影響で雨の予報でしたが、天気は良さそうです。日本最東端の地域なので午前3時半過ぎには白々と夜が明けてきます。撮影時間は4時27分だったので、日の出はもっと早かったのでしょう。早朝、標津近辺で取材をして然別湖へむかいます。
標津
                 「根室海峡からの朝暘」 標津港

宿泊場所から徒歩15分ほどに森林公園があったので、昨日の大漁を期待して2匹目のドジョウを狙います。
標津


【スジグロシロチョウ】♀撮影日2015.7.20(6:57) 「標津望ヶ丘森林公園」
メスの前後翅の中室内は、ほぼ白色。後翅脈の黒条の幅などを見ると、なんとなくエゾスジグロのように思えますが、決定的なものに欠けます
エゾスジグロシロチョウ


【スジグロシロチョウ】♂撮影日2015.7.20(7:50) 「標津望ヶ丘森林公園」
黒斑が無いなど全体が白色なので春型のオスでしょう。この個体もエゾのような気もしますが・・・・
エゾスジグロシロチョウ



【ギンボシヒョウモン】♂撮影日2015.7.20(7:11) 「標津望ヶ丘森林公園」
ところどころ高木が伐採され日当たりの良い草地になっています。そんなところに飛んでいました。
ギンボシヒョウモン

性標が不明瞭です。
ギンボシヒョウモン





【クロヒカゲ】撮影日2015.7.20(7:20)場所「標津望ヶ丘森林公園」
クロヒカゲは寒さに強いのか、道内何処にでもいました。特に森林公園などは生息しやすいのか数も半端ではありません。「クロヒカゲの森」と名付けたいくらいです。
クロヒカゲ


公園内は湿地もあるので木道が設置されています。そんな場所で不意に「オオイチモンジ」が現れ木立ちにとまります。翅の一部しか見えないので、どうにかしようと隣の木によじ登ろうとした時に飛び立ちました。吸水に来ているのかもしれないと思いしばらく待ちましたが戻って来ませんでした。見れただけでもラッキーと思うしかありません。
標津




裏摩周湖展望台に11時過ぎに到着。展望台に上りますが前面の木々が大きくなり見晴らしがよくありません。駐車場にはキマダラヒカゲがいるくらいでした。
摩周湖


【ヒメウスバシロチョウ】撮影日2015.7.20(11:52)場所「弟子屈町 神の子池」
遊水地で有名な「神の子池」に立ち寄り、駐車場あたりをうろうろしていると、フキの葉にとまっているのを見つけました。翅に欠損は有りますが未撮のモデルだったので大喜びでした。
ヒメウスバシロチョウ




【フタスジチョウ】♀撮影日2015.7.20(13:59) 場所「川上郡弟子屈町」
昼食を食べたラーメン店の駐車場にいました。行動が緩慢で日陰に隠れようとします。前翅の翅頂あたりが丸っこいので、どうやらメスのようです。宿題であった裏面撮影も終わりました。
フタスジチョウ

【同上 同一個体】
フタスジチョウ




【クジャクチョウ】 撮影日2015.7.20(15:41)場所「足寄郡 足寄町」
途中休憩の駐車場に咲いていたシモツケにいました。北海道では多いだろうと想像していたのですが、チラホラ見る程度で撮影は今回が初めてです。相変わらず動きの速い奴で、すぐに飛び去りました。
クジャクチョウ




【イチモンジチョウ】撮影日2015.7.20(17:12)場所「上士幌町 糠平湖」
夕方になりましたが、明日の取材の下調べもかねて、然別湖より20km北にある糠平湖に来ました。これから幌鹿峠を越えて宿泊地に向います
イチモンジチョウ





●7月21日(幌鹿峠・然別湖)
今日のスケジュールは午前中、然別湖近辺を探蝶したあと狩勝峠を越え、富良野を経由して札幌に入ります。
然別湖
                     「然別湖(標高810m)」

【ヒメキマダラヒカゲ】 撮影日2015.7.21(11:00)場所「鹿追町 然別湖」
ホテルの玄関口にいました。三年前の山梨県・三窪高原以来の出逢いです。
ヒメキマダラヒカゲ

開翅した姿は未撮だったので喜びひとしおです。
ヒメキマダラヒカゲ


然別から北に13km、標高1080mの峠です。ここでは、ホソバヒョウモンが出没するときいていたので、期待して早めの8時に現場へ到着しました。峠付近を歩きまわる事10分、ホソバに出会いますが中々とまらず指をくわえて見ているばかりです。
幌鹿峠


【ベニヒカゲ】 撮影日2015.7.21(8:45)場所「上士幌町 幌鹿峠」
道路沿いでホソバヒョウモンを探していると、上下動しながらフキの茂みをとんで行く黒っぽいチョウに出会います。タビラコのような黄色の花にとまりますが、すぐに飛び立ち中々捕えられません。
ベニヒカゲ

着地した時に2~3度、翅を広げますが通常は閉じているようです。フキの葉にとまりますがアングルが悪くカメラを移動させたときに逃げられました。
ベニヒカゲ




【ホソバヒョウモン】 撮影日2015.7.21(9:19)場所「上士幌町 幌鹿峠」
逃げたベニヒカゲを探していると、今度はホソバが現れます。花にとまったのであわてて近寄りシャッターを切りますが、被写体はすでに飛び去っています。
ホソバヒョウモン

比較的長く吸蜜してくれたので、撮影も上手くゆきました。
ホソバヒョウモン

本種は北海道特産種で道北・道東の山地帯に生息するようです。ヒョウモンチョウと同じくらいの大きさで、基部あたりが黒っぽいので飛んでいてもそれとなく判別できます。
ホソバヒョウモン





【エゾシロチョウ】 撮影日2015.7.21(9:26)場所「上士幌町 幌鹿峠」
ウツボグサ大好きなようで、飛び立って滑空している時にウツボグサをかざすと止ってくれました。あまり人を恐れないタイプのようです。
エゾシロチョウ

前翅基部の翅脈がやや橙色を帯びているのでメスかもしれません。
エゾシロチョウ






【キバネセセリ】 撮影日2015.7.21(9:59)場所「鹿追町 然別湖畔」
少々のことには驚かないような重量感有ります。実際にかなり近づいても動じず、マイペースで吸蜜していました。
キバネセセリ

九州や中国地方にもいるようですが、高山帯に限られ、北に行くほど数が増えるようです。
キバネセセリ



【メスグロヒョウモン】♀撮影日2015.7.21(10:36)場所「鹿追町然別湖畔」
オスはたびたび会いましたが、メスは今回初登場です。
メスグロヒョウモン





然別湖を後にして、南方に行くと「白樺峠(896m)」につきます。ここは東ヌプカウシヌプリ(1252m)の登山口になっていて、この山に「カラフトシジミ」が生息すると言われています。今回、早朝に登る計画をしていましたが、旅疲れとヒグマ出没の可能性などを考え安全な幌鹿峠に変更したわけです。
白樺峠

峠を下って行くと展望台があり、その土手に「ヒヨドリバナ」が咲いていました。集客力は抜群です。
コヒオドシ

クジャクチョウ




【オオウラギンスジヒョウモン】♂撮影2015.7.21(10:52)「鹿追町扇が原展望台」
現場では「性標3本、メスグロね」と思っていたら、後翅の基部に近い黒斑の連続模様が太いのに後で気づきました。
メスグロヒョウモン

裏面も撮っていましたが逆光で色目が良くわかりません。後翅白斑の明瞭さからするとオオウラギンスジのようです。
オオウラギンスジヒョウモン





「南富良野」12時30分到着。富良野と言えばラベンダーですが、チョウは飛んでいません。昼食後、「美瑛」に向います。
富良野

麦秋の美瑛の丘でした。このあたりから雨が降り始めたので、急ぎ札幌へ向かいます。
美瑛

北海道の蝶

ー北海道取材旅行(3回)ー

●7月18日(知床)
今日は移動日のような日でサロマ湖→網走→斜里→ウトロ→羅臼→標津まで約240kmの行程です。知床のウトロまでノンストップで移動し遅い朝食を取りました。
斜里岳
                 「知床半島の付根にある斜里岳」

ウトロ界隈はなにも収獲がなかったので、知床峠を越えたところにある温泉「熊の湯」あたりでモデルを探します。
羅臼岳
                      「雪渓が残る羅臼岳」


【ウラギンヒョウモン】♂撮影日2015.7.18(11:50)場所「羅臼町熊の湯近辺」
コウリンタンポポで吸蜜中。性標が2本ハッキリみえるのでギンボシではないようです。
ウラギンヒョウモン

北海道でウラギンはポピュラーなヒョウモンのようで、山林に行けばどこでも普通に見られました。
ウラギンヒョウモン




【ヒメウラナミジャノメ】撮影日2015.7.18(11:51)場所「羅臼町 熊の湯近辺」
かなりキズ・スレがあるので1化の春型のようです。高山を除いて林縁の草地には何処でもいました。
ウラナミヒメジャノメ




【コチャバネセセリ】撮影日2015.7.18(11:52)場所「羅臼町熊の湯近辺」
山に行けば大概出会うのは本種です。日本全国どこにでも勢力をのばしています。
コチャバネセセリ




【スジグロシロチョウ】撮影日2015.7.18(12:26)場所「羅臼町熊の湯近辺」
北海道にはスジグロシロチョウと類似するエゾスジグロシロチョウが存在します。判別は微妙なので単なるスジグロとしておきます。
スジグロシロチョウ



羅臼港に着きますが、これと言った場所もなかったので宿泊地の標津へ向かいました。
羅臼
                「羅臼から25km先のクナシリ島」







●7月19日(中標津・野付半島)
知床・根室界隈はカラフトシジミが平地でも見られるとのこと、何となくチョウの居そうな森を目指して出かけました。当初は女満別空港近くの「開陽展望台」に向っていたのですが、途中に「道立・ゆめの森公園」があったのでちょっと覗いてみました。そこは中標津町「緑ヶ丘森林公園」が併設されていて、森と芝生が適宜に配置された広大な森林公園でした。
中標津


【ヤマキマダラヒカゲ】撮影日2015.7.19(8:06)場所「中標津ゆめの森公園」
公園の施設案内看板にとまります。サトかなと思いましたが、翅頂近くの白斑や眼状紋の大きさなどからすればヤマキのようです。さすが北海道、平地にもいます。
ヤマキマダラヒカゲ





【ウラギンヒョウモン】撮影日2015.7.19(8:08)場所「中標津 ゆめの森公園」
早朝のためかエンジンが掛かっていないようで、オス同士が仲良く体を温めています。
ウラギンヒョウモン

しかしオスばかりで中々メスは登場しません。北の大地でもメスは遅れて発生するのでしょうか。
ウラギンヒョウモン



【エゾスジグロシロチョウ】♂撮影日2015.7.19(8:16)「中標津ゆめの森公園」
ハシドイのような花で吸蜜していました。本種とスジグロシロチョウの区別がつかないのでとりあえず抑えの撮影をしておきます。
エゾスジグロシロチョウ

後で調べてみると、エゾの特徴である前翅の黒斑がぼやけて翅脈から離れていることがわかります。
エゾスジグロシロチョウ

安易な同定ですが、北海道では良く見掛けるチョウなので、おそらくエゾスジグロシロチョウでしょう。
エゾスジグロシロチョウ





【ウラジャノメ】撮影日2015.7.19(8:21)場所「中標津 ゆめの森公園」
土手の上からミズナラ林の下草を見下ろしていると、開翅して暖を取っているモデルを見つけました。眼状紋がズラリと並んでいるのでウラジャノメしか思いつきません。
ウラジャノメ

大きさはクロヒカゲぐらいですが、飛翔能力はコジャノメ程度でやや緩慢と言ったところでしょうか。
ウラジャノメ

飛び立っても近くに止ってくれるので大助かりでした。
ウラジャノメ

ウラジャノメ





【ジャノメチョウ】♂撮影日2015.7.19(8:40)場所「中標津ゆめの森公園」
九州でも発生時期が変わらないジャノメチョウもいました。北海道は春のチョウも夏のチョウも一緒に発生するようです。
ジャノメチョウ

この場所でメスの登場は有りませんでした。
ジャノメチョウ





【ウラゴマダラシジミ】♂撮影日2015.7.19(8:48) 「中標津ゆめの森公園」
ルリシジミに似てはいましたがスピードに欠けるので何者と思い追跡すると、適度な高さで止まってくれました。
ウラゴマダラシジミ

陽の当たる場所だったので、しばらくするとゆっくり翅を広げ始めます。全開まで行きませんが雌雄を判別できるぐらいまで開いてくれました。翅表が紫色を帯びているのでオスみたいです。
ウラゴマダラシジミ

植樹は「イボタノキ」「ハシドイ」なので、近くに咲いていた白い花木は「ハシドイ」かもしれません。
ウラゴマダラシジミ

ハシドイ
                    「ハシドイと思われる木」

近くのミズナラの林に別個体がいました。
ウラゴマダラシジミ





【コキマダラセセリ】♂撮影日2015.7.19(8:50) 「中標津ゆめの森公園」
山梨県で会って以来3年ぶりの対面です。寒い所がすきなのでしょう。本州では高地にしかいないようですが、北海道では平地にも沢山いました。
コキマダラセセリ

コキマダラセセリ



【コキマダラセセリ♀撮影日2015.7.19(8:50) 「中標津ゆめの森公園」
ササを食草とするので、日当たりの良い笹藪にいますが、オスがほとんどでメスには中々出会えません。オスとは全然違う紋様をしているので区別は簡単です。
コキマダラセセリ

後翅にある淡色斑はメスのほうが明瞭となります。
コキマダラセセリ






【オオチャバネセセリ】撮影日2015.7.19(9:18)場所「中標津ゆめの森公園」
イチモンジセセリかなと思ったら、間違いでした。イチモンジよりも寒冷地に強いようで全道に分布していますが、数は少ないようです。
オオチャバネセセリ




【メスグロヒョウモン】♂撮影日2015.7.19(9:52)「中標津緑ヶ丘森林公園」
この頭を下げたアザミは「チシマアザミ」というそうで、身の丈ほどもあります。アザミは何処でも人気があるようで、ウラギンヒョウモンも吸蜜しにやって来ていました。
メスグロヒョウモン

性標3本。間違いなくメスグロです。欲を言えばメスのほうが良かったのですが・・・・
メスグロヒョウモン






【アカマダラ】夏型 撮影日2015.7.19(10:01)「中標津緑ヶ丘森林公園」
層雲峡でサカハチチョウの春型を見ていたので、平地では夏型が出ていると思いました。道路の法面で吸水をしています。
アカマダラ

吸水モードになっているので、現場から離れても近くの雑草にとまります。
アカマダラ

裏面を撮って、一応撮影終了。
アカマダラ

そこで図鑑と見比べてみると、亜外縁に橙線が無いことに気付きました。別種の「アカマダラ」です。
アカマダラ






【ヒョウモンチョウ】撮影日2015.7.19(10:15)場所「中標津緑ヶ丘森林公園」
大雪湖畔でも会いましたが、今度は平地での対面です。標高には関係なく林縁を伴う草地に生息するみたいです。
ヒョウモンチョウ

今回、裏面が撮れたので一安心です。
ヒョウモンチョウ






【フタスジチョウ】撮影日2015.7.19(10:38)場所「中標津緑ヶ丘森林公園」
昨日の夕方、中標津の街中で後翅が半分欠損した個体に遭遇した時は色めき立ちました。白帯が大きく見栄えが良いモデルです。ぜひとも完品を取らねばと思い中標津にやって来ました。予想外に公園内で沢山とんでいてガッカリしたのですが、スピードもあるし中々止りません。コミスジとは大違いです。時間をかなり費やして、ようやく吸蜜中の個体を撮影出来ました。
フタスジチョウ

眼が良いのか2m以内に近づくのは至難の業です。とろいモデルもいるので、そんな個体を狙って撮影です。
フタスジチョウ

全開翅は撮れましたが、裏面の撮影が宿題として残りました。
フタスジチョウ






野付半島

夕方、野付半島の中ほどにある原生花園に行ってみました。時刻的にも遅かったのですがチョウは全く見かけません。蛾が数匹飛んでいたぐらいでした。
野付半島

ミズナラの樹林が、海水の浸食によって立ち枯れている場所が「ナナワラ」ですが、遠目で見ても蝶影が薄いようです。
野付半島

北海道の蝶

ー北海道取材旅行(2回)ー

●7月17日(大雪山)
層雲峡を6時に出発し、大雪山の赤岳登山口がある銀泉台(1542m)に7時到着。狙いは大雪山にしかいない「ウスバキチョウ」です。
銀泉台

目的地は銀泉台と赤岳の中間にあるコマクサ平(1842m)で、途中雪渓もあるので、ストックとアイゼンを準備して2.5kmを歩きます。コマクサ平往復と入山届に記載して出発です。
銀泉台

しばらく樹林帯を歩くと眺望の良い場所に出ました。正面に見える小さな雪渓の下をぬけて高度を上げます。
大雪山

雪渓のあたりから高山植物が咲いています
高山植物 高山植物

高山植物 高山植物

稜線を越えると第一雪渓が現れます。ロープの張った登山道があるので、雪渓を迂回できないようです。
第Ⅰ雪渓

距離は100mも満たないのですが、けっこう急峻です。
雪渓

【モンシロチョウ】♀ 撮影日2015.7.17(08:31) 場所「上川町 大雪山」
「オオ、高山蝶!」と思って近づいて見ればモンシロです。
モンシロチョウ

恐れていた第2雪渓は雪解けで登山道が露出していたので楽勝でした。
第2雪渓


8時57分「コマクサ平」到着。予定は1時間30分だったのですが、休憩や撮影で2時間かかりました。
コマクサ平

ウスバキチョウの食草「コマクサ」が、あちこちガレ場に咲いています。しかし、モデルが飛んでいません。
コマクサ




【ウスバキチョウ】 撮影日2015.7.17(9:22) 場所「大雪山 コマクサ平」
現場をうろうろする事20分、ようやくお目当てのモデルが登場です。あちこち飛び回りましたが岩陰に着地、なんとか撮ることが出来ました。
ウスバキチョウ

コマクサ平はロープの張った登山道が1本あるだけなので行動が限られます。しかし眺めの良い平地です。左に見えるピラミッドは「東岳」でしょうか。
コマクサ平

モデルが現れないので、花でも撮って時間をつぶします。
高山植物 高山植物

正面の岩が露頭しているあたりが「赤岳」山頂で右の三角錐の峰は「烏帽子岳」みたいです。
コマクサ平




【ウスバキチョウ】 撮影日2015.7.17(9:45) 場所「大雪山 コマクサ平」
飛んで来たモデルが都合よくハイマツにとまります。しかし、かなり傷んだ個体で、羽化後かなり日数がたっているようです。
ウスバキチョウ

10時頃になると、遊歩道を横切ったりとまったりするモデルがあちこちで見られるようになりました。
ウスバキチョウ

卵は植草コマクサに産み付けられ越冬し、翌年幼虫となり秋に蛹化して越冬、3年目に羽化して成虫になるそうです。
ウスバキチョウ

暖冬となり羽化の時期が早まっているようで、鱗粉が落ちたのか白っぽい個体ばかりです。
ウスバキチョウ

今年は羽化が早かったようで黄色の強い個体は撮影出来ませんでしたが、天然記念物のモデルに合えて大満足でした。
ウスバキチョウ




【ウスバキチョウ】♀撮影日2015.7.17(9:46)場所「大雪山 コマクサ平」
翅色の黄色が強いのと、生殖器に白い受胎嚢を付けているのでメスのようです。
ウスバキチョウ

受胎嚢は受胎板とも言い、交尾したオスが分泌物をメスの腹部に付け、別のオスと交尾できないようしたものです。腹部についている白い三角形がそれです。
ウスバキチョウ






【ダイセツタカネヒカゲ】撮影日2015.7.17(10:51)場所「大雪山コマクサ平」
ガレ場をけっこう速いスピードで飛び回り、石にとまるチョウがいます。なかなか止まった現場に近づけず撮影に手間取りました。
ダイセツタカネヒカゲ

標高1700m以上の高山帯に生息し、岩や礫の多い場所を好むそうです
ダイセツタカネヒカゲ





【コヒオドシ】撮影日2015.7.17(12:14) 場所「上川町 大雪山」
下山途中5~6匹のコヒオドシを見ます。気温が上がって出てきたようです。昨日、苦労して撮った嬉しさが薄れてゆきます。
コヒオドシ


南方にトムラウシと思われる山が見えました。今日は風も微風でチョウの撮影には最高の天気でした。
トムラウシ



【コヒオドシ】撮影日2015.7.17(13:41) 場所「上川町 石北峠」
上川町と北見市の境にある「石北峠」で休憩しました。峠の売店にある花壇でソフトクリームを食べているとコチャバネセセリと一緒に吸蜜しています。この出逢いで希少種と言うイメージはなくなり、北海道では何処にでもいる普通種になりました。これから峠を下ってサロマ湖に近い宿泊地「湧別」に向います。
コヒオドシ

北海道の蝶

ー北海道取材旅行(1回)ー
昨年9月に南の島を遠征したので、今年は北の国に行くことにしました。計画は10日前後と考えていましたが、後半に天候が崩れだしたので、日程を短縮し8泊9日の旅になりました。ターゲットは「オオイチモンジ」、天候が良ければ「ウスバキチョウ」を狙うといったところでしょうか。行程は層雲峡、大雪山、サロマ湖、知床、野付半島、摩周湖、然別湖、銭函、定山渓といった道央・道東横断コースです。
福岡空港
                          「福岡空港」 

●7月15日(三笠)
福岡発11:40、千歳着14:00、レンタカーに乗り北上します。今日の泊まりは札幌より約40km北に行った三笠市です。到着は午後4時過ぎになりました。撮影にはちょっと遅い時間なのですが、宿泊先の近くにあるワイナリーを見学し近辺でモデルを探します。
滝沢ワイナリー
                     「ブドウ畑とハマナス」


【モンキチョウ】♀撮影日2015.7.15(16:35) 場所「北海道 三笠市」
今の時期もっともポピュラーなモデルのようで、山でも野でも何処でも飛んでいました。
ルリシジミ


【コキマダラセセリ】♂撮影日2015.7.15(16:49) 場所「北海道 三笠市」
九州では見られませんが、北海道では赤っぽいセセリであれば大概本種のようです。
コキマダラセセリ


【ルリシジミ】♂撮影日2015.7.15(16:55) 場所「北海道 三笠市」
4~5匹砂利道で吸水していました。北海道を横断しましたが、群れて吸水している場面に出会ったの葉ここだけでした。時期が悪かったのかもしれません。
モンキチョウ



TAKIZAWA WINERY
ワイナリーでお世話になったので、ちょっと紹介させていただきます。2004年から丘陵地を開墾し、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブランの苗木を定植し、2008年より収穫。無農薬のワインづくりに精進しているそうです。
タキザワワイナリー

2013年、ワイナリーを完成。2Fにワイン畑が一望出来るショップがあります。最近はスパークリングワインやシードルも手掛けられています
タキザワワイナリー






●7月16日(層雲峡・大雪湖)
翌朝、三笠を出て層雲峡をめざします。11時少し前に到着、下調べしておいたポイントに出かけます。
層雲峡

【サカハチチョウ】春型 撮影日2015.7.16(11:00)場所「北海道 層雲峡」
小振りだったので「アカマダラ?」と思ったらサカハチの春型でした。
サカハチチョウ

九州であれば夏型が出る時期。2ヶ月ほどの遅れがあるようです。
サカハチチョウ

十数匹が吸蜜していましたが、どれも鱗粉がはげたり、翅が破れたりの個体ばかりでした。
サカハチチョウ





【シロオビヒメヒカゲ】撮影日2015.7.16(1110) 場所「北海道 層雲峡」
吸蜜していましたが人影に驚いたのか地上に降りて来てくれました。お目当てのモデルです。
シロオビヒメヒカゲ

シャッターを2度切った時に飛び立ち、偶然翅表が撮れましたがピンボケです。しかし、良しとしましょう。
シロオビヒメヒカゲ

また、元いた花で吸蜜を始めました。
シロオビヒメヒカゲ





【エゾシロチョウ】撮影日2015.7.16(1115) 場所「北海道 層雲峡」
スジグロシロチョウを一回り大きくしたぐらいで、ゆったりと浮遊するように飛んでいるので、すぐに識別できます。
エゾシロチョウ

吸蜜を始めると夢中になる性格のようで、近づいても逃げません。
エゾシロチョウ

国内では北海道しか生息していませんが、めずらしい種ではないようです。
エゾシロチョウ




【コヒオドシ】 撮影日2015.7.16(11:23) 場所「北海道 層雲峡」
不意に舞い降りて来て歩道にとまり、翅を開閉した後すぐに飛び去りました。「ああ、ヒオドシね。」と撮影はしたものの確認はしませんでした。帰福後、整理していてコヒオドシであることに気が付きました。見知らぬ土地では、何でも撮っておいた方がよいようです。
コヒオドシ




層雲峡より10km上流にある大雪湖付近はオオイチモンジが生息すると聞いていたので、午後からダム湖周辺での探蝶です。
大雪湖
                    「大雪湖に流れ込む渓流」

【ヒメシジミ】♂ 撮影日2015.7.16(12:33) 場所「上川町 大雪湖」
河原でヤマトシジミのようなシジミが数匹飛んでいます。
ヒメシジミ

何かわからないまま撮ると後翅の亜外縁に橙色帯があります。
ヒメシジミ

調べてみると、似たようなチョウはヒメシジミ、ミヤマシジミ、アサマシジミの3種です。ミヤマは北海道に生息せず、翅表の様子からすればアサマではないようです。
ヒメシジミ


【ヒメシジミ】♀ 撮影日2015.7.16(12:33) 場所「上川町 大雪湖」
メスもいましたが開翅姿は撮れませんでした。
ヒメシジミ



【ヒョウモンチョウ】 撮影日2015.7.16(13:26) 場所「上川町 大雪湖」
河畔の茂みに入ると、九州にはいない小型のヒョウモンが翅を休めています。コヒョウモン、カラフトヒョウモンなどと想像しながらシャッターをきります。撮影後、調べてみると準絶滅危惧のヒョウモンチョウでした。
ヒョウモンチョウ

しばらくして戻ってみると、キバナコウリンタンポポで吸蜜していました。
ヒョウモンチョウ



【サカハチチョウ】春型 撮影日2015.7.16(13:26)場所「上川町 大雪湖」
サカハチチョウ

標高が高いせいか、層雲峡で見たものよりずいぶん綺麗な個体です。
サカハチチョウ




川岸の砂地でオオイチモンジが吸水していないかなと思いながら歩きます。
コヒオドシ


【コヒオドシ】撮影日2015.7.16(14:12) 場所「上川町 大雪湖」
石がごろごろしている河辺を歩いていると黒っぽいタテハが飛び立ち高速であちこち移動します。
コヒオドシ

コヒオドシは是非撮りたかったモデルだったので、根気よく追いかけてようやく撮ることができました。
コヒオドシ

吸水後の休憩です。
コヒオドシ



【ギンボシヒョウモン】♂撮影日2015.7.16(15:04) 場所「上川町 大雪湖」
ウラギンヒョウモンと思って撮ってみると、性標が不明瞭です。ギンボシは北海道に生息していないと思っていましたが、勘違いをしていました。
ギンボシヒョウモン

たまたま裏面も撮っていたのでギンボシと同定できました。
ギンボシヒョウモン
プロフィール

Shouchan.K

Author:Shouchan.K
小学5~6年生時代に昆虫採集を福岡市「鴻巣山」で経験した時に、父親に「原色日本蝶類図鑑」(保育社・34年刷)を買ってもらう。現在も活躍中。
60才にて定年退職しヒマになる。値上げと入院をきっかけに、長年の友「タバコ」と疎遠になる。禁煙により体重が5kg増えたので、カミサンが散歩を指示。漫然と歩くだけでは面白くないので、蝶の生態写真を撮りながらウォーキングすることを思いつく。
2010年9月より撮影活動に入る。雨の日を除いて、ほぼ毎日2時間~3時間、牛頸川流域を徘徊する。
2011年6月、ある程度写真が溜まったのでブログに掲載。
2011年8月「日替わりアラカルト」開始。

テリトリー:福岡県御笠川水系・牛頸川流域「大野城市の蝶・春日市の蝶」
流域種数:64種(2017年現在)      

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