タテハモドキ

やっと牛頸川流域で60種目を達成した「大金星」が、タテハモドキでした。約10km南の小郡市でも確認されていたので、南風に吹き飛ばされて来ないかなと思っていたチョウが現実に現われました。 図鑑でしか見たことが無かった南方系のイシガケチョウやタテハモドキをみると、温暖化が進んでいると感じます。

●夏型
【タテハモドキ】撮影日2013.7.17 場所「佐賀市・大和町」
ツマグロヒョウモンともつれ合っている少し小ぶりのチョウがいたので近づいてみるとタテハモドキでした。お互い近い場所でテリ張りをしていたようです。スレ、キズのある個体でしたが贅沢はいえません。翅裏に眼状紋のない「秋型」は撮影スミでしたが、「夏型」はまだだったので、うれしいと同時にやっとという気持ちが半々です。秋型は無紋なので別種のような感じです。
タテハモドキ

翅表の蛇の目も小さいようで、特に後翅の2室にある紋は未発達で豆粒ほどです。
タテハモドキ



【タテハモドキ】 撮影日2016.8.18 場所「大宰府市 四王寺山麓」
こんな水田の畦道に、オスが数メートル範囲で縄張りを張っています。
タテハモドキ

縄張り範囲を巡回しているオス同士がガチ会うと争いになります。
タテハモドキ

メスはぽっちゃりとしたお腹と後翅の白帯がオスに比べて明瞭なのが特徴で、目立たない日陰やイネの葉に静かにとまっていることが多いようです。
タテハモドキ

そこに、オスが現れてメスにアタックをはじめました。
タテハモドキ

メスはたまらず移動しますが、オスは執拗に追いかけまわします。
タテハモドキ

しばらくホバリングした後に、メスの背後にとまります。
タテハモドキ

メスは全くの無反応。オスはあきらめて飛び去りました。メスは既婚者だったのかもしれません。
タテハモドキ

気温も上がった12時頃の撮影だったので、どの個体も翅を開いてとまっている姿は見られませんでした。葉上にとまった瞬間1~2度、開閉するぐらいです。
タテハモドキ



【タテハモドキ】 撮影日2016.8.22 場所「大宰府市 四王寺山麓」
スタンダードな文様をした個体です。
タテハモドキ

この個体は前翅の大きな眼状紋のそばに小斑紋があります。
タテハモドキ

拡大してみれば、こんな文様です。
タテハモドキ

裏面が白っぽい感じです。この個体はテリ張りしていたのでオスと思います。
タテハモドキ

亜外縁の波文様や白帯に添う線が、黒く強調された個体です。
タテハモドキ




【タテハモドキ】♀撮影日2014.8.23場所「大野城市 牛頸川上流」
道路脇に生えている「ランタナ」でアゲハを撮っていると、視界に目玉のあるチョウの姿が入ってきました。牛頸川流域で秋型は何度も撮る機会がありましたが、「夏型」はこの地域では初めてです。佐賀方面から山を越えて流れてきたのではないかと思います。
タテハモドキ

翅裏に眼状紋が現れるのが夏型で、秋型は無紋になります。また後翅中央部の白帯が明瞭なのでメスのようです。
タテハモドキ

スレやキズが有りますが、めったに見れないので贅沢は言えません。
タテハモドキ


【タテハモドキ】撮影日2016.9.21 場所「太宰府市 四王寺山麓」
稲の穂も色づく季節になりました。水田の畦道や休耕田の草むらで10数匹が飛び交っていましたが、まだほとんどが裏面に眼状紋がある夏型ばかりです。
タテハモドキ

休耕田で探していると、珍しく交尾している場面に出くわしました。
タテハモドキ

裏面の白帯が上部にいる方が明瞭なのでメスのようです。
タテハモドキ

近づくとあちこちに逃げ回りますが、飛ぶのはメスばかりでオスはぶら下がっているだけです。図体がでかい割に役に立ちません。
タテハモドキ






【タテハモドキ】 撮影日2015.9.20 場所「佐賀市 大和町」
ホームグラウンドで昨年9月初旬には撮影済でしたが、今年はまだ現れないので定着している佐賀県まで出かけました。12時頃ポイントに到着すると池の周りの湿地でテリ張りしているのをすぐに見つけました。
タテハモドキ

翅裏に眼状紋があるので「夏型」です。
タテハモドキ

10mほどの場所をテリトリーにしているようで、近くにやって来たものは追い払います。
タテハモドキ

別個体が近くの土手で休んでいました、上図の個体がいるテリトリーに入って行きます。
タテハモドキ

アッと言う間にバトルになり、空高く舞い上がり越境した個体は追い払われ戻ってきませんでした。
タテハモドキ





【タテハモドキ】撮影日2013.10.1 場所「小郡市 三沢遺跡」
今年の5月頃から「夏型」を求めて、この場所に何度もやってきましたが、一度も出会うことが有りませんでした。今日「夏型」にようやく対面できてうれしいのですが、「秋型」がでる頃まで何処に隠れていたのか、それとも最近羽化したのか、または他の場所から流れてきたのかなどと疑問がでてきます。
タテハモドキ

【同上・同一個体】
若干ヤブレが左翅にみられますが、鱗粉の剥落もあまりみられず、「夏型」としては状態が良い方ではないでしょうか。
タテハモドキ

上図とは別個体が500mほど離れた草地にいました。後翅の第2室にある眼状紋がうっすらと見える程度の個体です。
タテハモドキ

【同上・同一個体】
飛び立っても40m四方から離れず、また元の場所にもどってきます。占有行動をとっているにしては、のんびりした態度で緊迫感が見られません。オスなのか疑わしい感じです。
タテハモドキ





【タテハモドキ】 撮影2014.10.6 場所「大野城市 牛頸川中流」
山ではなく里にもあらわれました。それも眼状紋がある夏型です。
タテハモドキ

めずらしく後翅の大眼状紋が前翅に邪魔されずに見えます。
タテハモドキ

ピントも合っていたので拡大してみました。
タテハモドキ





●秋型
【タテハモドキ】 撮影日20159.20 場所「佐賀市 大和町」
秋型も混在していました。最近羽化したのかキズのない綺麗なモデルです。
タテハモドキ

翅裏は眼状紋はなくなり、枯葉のような模様になっています。
タテハモドキ

ミゾソバの花で吸蜜中。
タテハモドキ




【タテハモドキ】)撮影日2012.10.21 場所「小郡市・三沢遺跡」
いました。いました。足元から飛び立った時すぐに目玉が見えました。久しぶりのゾクゾク感です。
タテハモドキ101

パタパタとゆるやかに飛びたって、10mぐらいで着地するので比較的に気楽に撮影できます。セイタカアワダチソウが群生する200m四方程の荒地に3匹いました。
タテハモドキ102

翅裏は無紋なので「秋型」です。
タテハモドキ103

このチョウは好日性なのか、日の当たるところに戻ってきます。
タテハモドキ104





【タテハモドキ】 撮影日2013.10.22場所「大野城市 牛頸ダム」
キタテハを撮っていると、遠目にちょっと赤っぽいタテハが見えたので、なんだろうと近づいてみるとタテハモドキです。牛頸山で昨年の4月に越冬した個体を1匹撮影しただけだったので、事例が2匹目となり嬉しくなりました。
タテハモドキ

水辺の遊歩道を山に向かって歩いていると、別個体に会いました。だんだん希少性が薄れてゆきます。
タテハモドキ

ダムから少し山に入った林縁で、またしても3匹目に会いました。今年は佐賀方面で大発生しているのかも知れません。山越えをして福岡方面に流れついたのでしょう。
タテハモドキ

【同上同一個体】
タテハモドキ





【タテハモドキ】 撮影日2016.11.2日 場所「大宰府市 四王寺山麓」
10月12日に訪れたときは、水田の周りの畦や草はらで見かけましたが今日はいません。付近を捜すと、ススキやクズの茂る少し離れた土手で4~5匹ひなたぼっこをしていました。冷え込んできたので、風よけがある暖かい場所へ移動したようです。
タテハモドキ

今日、確認できた個体はすべて秋型。夏型から秋型に世代交代したみたいです。
タテハモドキ

秋型は外縁が角張り、夏型に見られなかった後翅の肛角部が尾状のように突出します。
タテハモドキ

開翅した時、尾状は折り畳まれているので見えづらくなっています。
タテハモドキ

側面から見たら、こんな具合です。
タテハモドキ


セイタカアワダチソウで吸蜜中。
タテハモドキ







【タテハモドキ】(秋型)撮影日2012.4.28 場所「大野城市 牛頸ダム」
ツマグロヒョウモンのオスかなと気楽に近づいてみると、目玉があるではありませんか。カメラはまだケースに入れたままでしたので、あわてて取り出し「逃げるな・・・・!」と念じつつシャッターを押しました。「ムラサキサギゴケ」で吸蜜していたので、警戒心がゆるかったのか比較的近距離で撮ることができ、ラッキーだったと思っています。
タテハモドキ1

翅裏を何とか取りたいとローアングルにカメラを移動させていると、気配を感じたのか飛び立ち、同じ場所にはもどって来ませんでした。翅裏がなんとなく見えますが・・・
タテハモドキ3





ー夏型・秋型との比較ー
夏型               秋型
有紋・眼状紋有          無紋・翅頂は鳥嘴型
タテハモドキ タテハモドキ
外縁はなだらか          外縁の起伏が激しい
タテハモドキ タテハモドキ
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プロフィール

Shouchan.K

Author:Shouchan.K
小学5~6年生時代に昆虫採集を福岡市「鴻巣山」で経験した時に、父親に「原色日本蝶類図鑑」(保育社・34年刷)を買ってもらう。現在も活躍中。
60才にて定年退職しヒマになる。値上げと入院をきっかけに、長年の友「タバコ」と疎遠になる。禁煙により体重が5kg増えたので、カミサンが散歩を指示。漫然と歩くだけでは面白くないので、蝶の生態写真を撮りながらウォーキングすることを思いつく。
2010年9月より撮影活動に入る。雨の日を除いて、ほぼ毎日2時間~3時間、牛頸川流域を徘徊する。
2011年6月、ある程度写真が溜まったのでブログに掲載。
2011年8月「日替わりアラカルト」開始。

テリトリー:福岡県御笠川水系・牛頸川流域「大野城市の蝶・春日市の蝶」
流域種数:64種(2017年現在)      

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